8/15ページ目 「残念だったな…どうやら唯世はお前を見捨てたみたいだぜ」 イクトはにやりと笑いあむの耳元に口をもっていき囁く。 「………―ッ////!!!」 耳にイクトの吐息を感じてあむは赤面する。 「………お前さ…」 「…………。何………」 いまだにイクトの行動の意味が解らずだんだんと拗ねてきたあむはイクトの問いかけに冷たく答える。 「………。」 イクトはまた眉根をよせ不機嫌そうにあむの髪に顔を埋める。 「……イクト、何で怒ってんの?」 あむの素直な質問にイクトはため息をつく。 「……鈍感…。」 「……なによッ!?」 「妬いてたんだよ…。」 「………へ?」 「だから…ヤキモチ。」 「ええぇぇぇぇぇえええ!?!?」 イクトの答えにあむは絶叫する。 イクトはあむの叫びでキーンと痛む耳を押さえながらあむを見つめる。 「………は゛…ば…バカじゃん!?///」 あむはあまりの嬉しさと驚きでまた可愛くないことを言ってしまう。…がそんなあむにイクトはニヤリとして…。 「………あれ?バカ?……だってお前、ヤキモチ妬いて欲しかったんだろ?」 「!?////な…ッなによ!?それ///!!」 あむはイクトの発言に真っ赤になりながらしどろもどろで誤魔化そうとする。 「クックックッ……本当、お前っておもしれぇ…。」 「……………(怒///」 イクトは口元に手をあてて笑いながらあむの頭を優しく撫でる。 「空海から聞いた…。…愛されてる自信がないってお前が言ってたって…。」 イクトは真剣な顔であむの瞳を見つめる。 「―…////(空海の奴〜ッ///(怒)」 「……俺…本当に…めちゃくちゃお前が好きだよ…」 真面目な口調のイクトにあむは驚きを隠せない。 (…絶対からかわれると思ったのに…。) 「……愛してるよ。…あむが他の奴と話しただけでめちゃくちゃ妬くし、いつもあむを想ってる…。」 「………イクト。」 あむは眼を閏わせてイクトを見つめる。 「……俺のこの気持ちを全部お前に押し付けたら…、お前の負担になると思って…抑えてた。」 (あたしはなにをしていたんだろう。 こんなにも彼はあたしを愛してくれていて、こんなにもあたしを想ってくれていたのに…) あむはありがとうと涙を溢しながらイクトに抱きついた。 イクトもぎゅっとあむを抱きしめる。 (あたし…めちゃくちゃ幸せだ。) 2人で抱きしめ合ってあむが幸せに浸っていたとき、イクトが急に「だから」と口を開きにやりと笑う。 「…………え…。」 あむはまさかと青ざめすぐさまイクトから身体を離そうとするがイクトに力強く抱きしめられてなすすべがない。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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