1/12ページ目 …プロローグ… 「もう何も要りません。」 そう呟いて彼女はホームから飛び立った。 数秒の出来事。 それは一瞬の出来事だったが、彼女にとっては永遠に感じられた。 地下鉄のホーム。 惨状を見て目を覆う人、ショックのあまり泣き叫ぶ人、ホームに座りこむ人…。 その瞬間誰もが彼女に注目した。 彼女が今まで果たせなかった願望。 「ねぇ、誰か私を見て…。」 膨れあがった願望は、もう彼女の中では抑えられなかった。 「どうしてこんな事に…。」 喧騒の中、現場に駆け付けたハルカはその場に立ちつくした。 誰よりもシオンを理解しているつもりだった。 昨日も笑顔で、 「明日も逢おうね。」 と手を振り別れたはずだった。 いつもの場所でこんな事が起こるなんて…。 僕は僕が思う程彼女を理解してなかったのか…。襲い来る絶望感。 彼女との思い出が波の様に押し寄せてくる。 それは、1年以上前…彼女と出会った時にさかのぼっていった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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